おっぱいが出ないのはママのせいじゃない!

知っておきたい赤ちゃんのお口のこと知っておきたい赤ちゃんのお口のこと

赤ちゃんにおっぱいを上手にあげられない…母乳の出が悪い…母乳に関する悩みや不安を持ってしまうけれど、母乳の出が悪いのは本当にママのせいなのでしょうか?

「母乳育児がうまくいかないのは、お母さんのせいとは限りません」赤ちゃんのお口について知っておきましょう。

母乳が出にくい理由

そもそも、母乳は赤ちゃんが吸うことが刺激になって出るしくみです。
はじめからたくさん出るものではなく、赤ちゃんの吸い方が上手になるに従って、母乳の分泌量も増えていきます。
ですので、最初は出ていた母乳がだんだん出なくなる場合は、赤ちゃんの吸う力に問題がある可能性があります。

赤ちゃんが母乳をうまく吸えない原因とは?

お口のトラブルで赤ちゃんが母乳をうまく吸えない原因として、以下の可能性があります。

  • 舌小帯異常(ぜっしょうたいいじょう)
  • 上唇小帯異常(じょうしんしょうたいいじょう)

赤ちゃんに鼻詰まりやお口周りの問題があると、お乳をうまく吸うことができません。
これらの原因により、吸う力が弱くなったり口呼吸になったりして、お乳を吸い続けることが困難になるからです。

舌小帯異常 ぜっしょうたいいじょう とは?

舌小帯異常とは、舌の裏側のひだが過剰に発達していて、下あごの内側にくっついている状態のことです。口を開けると舌がちょうどハートのような形に見えます。舌でお乳を吸い上げることができません。舌小帯異常は治療が必要です。

舌小帯異常は口を閉じるのが難しく、口呼吸になってしまいます。

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上唇小帯異常 じょうしんしょうたいいじょう とは?

上唇小帯異常は、前歯の上にある上唇の内側が、歯茎に深く食い込んでいる状態です。上唇裏と歯茎の間を切り離す治療が必要です。

実は授乳トラブルに将来の歯並びにつながる口の問題が隠れていることも

赤ちゃんの舌の異常は、専門家でないと見つけ出しにくいのが実情です。現在では歯が生えそろう1歳半健診まで赤ちゃんが歯科医にかかる機会がないため、歯並びが悪いなどの症状が表れて初めて発見されることが多いのです。

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歯並びの悪さ、その原因は授乳時期に始まっているかも

食べたり、話したりがうまくできない状態は口腔機能発達不全症と呼ばれ、現在の日本の子供の大きな問題になっています。代表的な症状が日常的に口が開きっぱなしのいわゆる「お口ぽかん」で、全国の子供の3割に症状が見られています。

口腔機能発達不全症の改善には、歯科医による検査や適切なケアが必要です。放置すると歯並びに悪影響を及ぼすだけでなく、学齢期の集中力低下や食べ方、早寝早起きといった生活習慣にも問題が生じます。

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母乳や赤ちゃんの悩みはオンラインで相談できます

小帯異常や上唇小帯異常など赤ちゃんのお口周りのトラブルチェックは、小児歯科で相談することができます。

 

ですが、忙しい毎日で時間を作るのは大変ですよね。
オンライン相談なら、自宅にいながら気軽に相談することができます。
マッサージの仕方なども、パソコンやスマホのビデオ通話で教えてもらえるのでとても便利です。

アドバイスしてくれた先生

歯科医師
井上敬介先生

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